トットちゃんとカモメとパン

北欧大好き。コーヒー大好き。シンプルで丁寧な小さな暮らしを模索中。時々、トットちゃんのような個性的な子どもたちのサポートについても綴っていきたいと思います。

【石けん勉強月間まとめ】 界面活性剤とは?

 

ドラム式洗濯機を使った、石けん洗濯に苦戦しているお話を以前記事にしました。

totokamomepan.hatenablog.com

 

この記事を書いた後、7月を「石けん勉強月間」と銘打って、時間が取れるときに石鹸やアルカリ・酸を使ったハウスキーピングの本を読んだり、石鹸百貨のサイトで勉強したりを続けてきました。

 

 

正直、頭の衰えを痛感しましたね・・・

 

資格試験の勉強や、大学院入試に向けての勉強をしていたころの感覚で、色々知識を身に着けていくつもりでいたのに、まー、忘れる忘れる・・・。

 

書いて勉強するタイプなのですが、そもそも机に向かう時間がそんなに取れないこともあり、隙間時間を使って「読む」勉強法にトライしましたが・・・

 

何度も同じサイトの同じ記事を読んで「あれ?なんかこれ前も読んだ?」と読み終えてから気づく始末・・・。

 

そんなこんなの事情から、やはり得た知識は文章として書き残すことが必要だと思い知り、ブログに残そうと思った次第です。

 

 

何回か使って頭を整理しますので、ご興味ある方のみお付き合いいただければと思います。

 

 

まず最初に調べたのは、「そもそも石けんとは?」「石けんと同じくらい環境に負荷をかけない、しかも使い勝手の良い洗剤はないのか?」というあたりでした。

 

そこで初めて、石けんと合成洗剤以外に「複合石鹸」なるものが存在することを知りました。

 

複合石鹸について触れる前に、今日は「界面活性剤」に関する知識をまとめたいと思います。

 

 

1.石鹸は「界面活性剤」の1種。「界面活性剤」とは?

界面活性剤とは - 石鹸百科

「界面活性剤」と聞くと、何だか体や環境に悪いもの、という先行イメージがありましたが、実はそうではありません。

 

例えば水と油のように、本来交じり合わないものの境界線(界面)に働きかけ、なじみやすくさせる働きをする物質を「界面活性剤」と呼びます。

 

つまり、「汚れを落とす」際に使うものの多くは界面活性剤の働きを利用したものだし、もっというとマヨネーズを作るときに酢と油を混ぜ合わせる卵(に含まれるレシチン)も界面活性剤の一種です。

 

石鹸も界面活性剤の一種ってほんとですか? - 石鹸百科

サイトの記事にあるように、石けんも界面活性剤の一種です。

その歴史は古く、5000年も昔から人間とともにあった界面活性剤が石けんです。

 

勉強するまで、石けんは環境にやさしいもの、「界面活性剤」は環境に悪いもの、という恐ろしくざっくりとした間違った認識を持っていました。

 

サイトからの引用です。↓

家庭用品品質表示法では、人が作り出した界面活性剤を「石鹸」と「石鹸でないもの」に分けています。「石鹸でないもの」は「合成界面活性剤」と呼ばれます。なぜ石鹸だけが特別扱いされているのでしょうか。それは、製法がほかの界面活性剤に比べてシンプルだから。そして、水で薄まるだけで界面活性作用を失うという石鹸特有の(そして生き物にとって安全な)性質を持っているからです。

 

石けんが、十分な量を投入して、しっかりと泡をキープしないとうまく洗えないのは、引用後半に書かれているように、水で薄まることで界面活性作用を失う、つまり「洗う力」自体が消えてしまうからだと知りました。

石鹸洗濯における「泡」は、石けんが汚れを落とすのに十分な濃度を保っているかどうかを確認するための目安なのですね。

 

2.界面活性剤の「分解」

洗濯と環境をセットで考えたとき、大きなポイントになるのがその分解性ですよね。

石鹸が合成洗剤より分解が早いって本当ですか?だから環境に優しいの? - 石鹸百科

 

 

石けんや洗剤が「分解」されるには2つの段階があります。

 

その物質が界面活性作用を失うことを「一次分解」。

一次分解が終わった後、二酸化炭素や水などの無機物にまで分解されることを「究極分解」、または「完全分解」。

 

自然に還っていくためには、いち早く究極分解が終了することが望ましいわけです。

 

 

3.自然にやさしい?オーガニック洗剤??

 

最近は、ネット販売のみならず、「環境にやさしい」を謳った洗剤が多く販売されるようになりました。

 

安売りの合成洗剤を何の疑問も持たず使い続けるのではなく、きちんと自分で考え選ぶことができること、そういう選択肢が増えたことはとても良い事だと思います。

 

ただ、謳い文句を鵜呑みにしてはいけないな、ということを勉強してみて痛感しました。

 

「オーガニック洗剤」の中には、使用量の少なさ(「ワンプッシュでOK」「ティースプーン1杯」など)や生分解の速さを謳うものが多く見られます。

 

使用量が少ないということは、それだけの洗浄力をもった「合成界面活性剤」が使われているという事。

 

「生分解が早い」って?何と比較してなの?

石鹸はどのくらいの時間がかかり、いわゆる「合成洗剤」はどのくらい環境への負荷が高いの?

 

選択肢が増えるのはよい事だけど、自分の中に判断の基準となる知識を持たないと、知らず知らずのうちに自分の意図とは異なったモノの選択をしてしまっているかもしれないと感じました。

 

 

冒頭に乗せた過去記事に私が「使用してみたい洗剤」として乗せた3つの洗剤。

  ・海へ

  ・The 洗剤

  ・松の力

 

上二つは合成洗剤、「松の力」は複合石鹸でした。

 

勉強を進める中で、合成洗剤を使うことは自分の中ではっきりと「NG」という気持ちが固まりました。

 

決め手になった一文はコチラ

ただ、合成洗剤は水環境の問題や安全性についての議論も引き起こしています。人間と共に5000年を過ごしてきた石鹸に比べ、合成洗剤の歴史はまだまだ浅い。ですから合成洗剤を何世代にもわたって使い続けたとき、環境や生き物にどのような影響があるのか、まだ誰も知りません。

自ら、危険な人体実験の被験者になりたくはないな、と正直に思いました。

 

では、複合石鹸は?

そもそも複合石鹸ってなんだろう??

 

 

 

長くなりましたので、今日は一旦ここで切ります。

次回は「複合石鹸」を中心に、学んだことをまとめます。

 

 

今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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