夏休みもあと少し。
断捨離がラストスパートに入っております。笑
今日は、3歳の長女と一緒に、長女が作りためた折り紙やその他紙物の作品たちを整理しました。
こちらは我が家のテレビボード、ビフォー。
絵本が大好きな我が家の娘たちのために、一番目に付き、かつ手に取りやすいテレビボードを絵本棚として活用していますが、入りきらない背の高い本がずっと気になっていました。
先日、無印に買い物に行った際、主人が「この籠どう?TVボードの下に絵本の収納作ったらどうかと思うんだけど」との発言。
収納を増やすことはものすごく慎重に行きたい私には衝撃の一言でした。
えー?!収納増やすの!?TVボード整理したら入るじゃん?!と。(口にはしませんでしたよ、はい。笑)
そんなやり取りもあり、TVボードの整理整頓に着手。
TVボードの引き出し2段は、長女の折り紙作品の収納先になっていました。
長女は本当に折り紙が大好きで、家でも、児童館でも、幼稚園でも、毎日いくつも作品を作ります。
親バカながら、なかなか手先の器用な長女。
しかも、「好きこそものの上手なれ」。
一度折り方を教えると、ちゃーんと覚えており、何度も自分で折って遊んでいる姿が。ちなみに、3歳にして紙飛行機は完璧に、風船も一人で折ることができます。
なるべく、好きなように好きなだけ作品作りに没頭させてあげたいと思うのが親心。
ただ、毎日何枚も折るので、放っておくとリビング中折り紙だらけに。
そこで長女と約束して、自分の作った大切な作品はきちんと自分で引き出しにしまうこと、を決めました。
まだ3歳児なので複雑なお片づけは難しいのですが、放り込むだけの片づけはできるようで、「あ!おりがみ片づけなきゃ!」と床に落ちている作品を見つけては自分で収納しておりました。
引き出し2段に溢れんばかりになった折り紙たちを一度すべて出し、まだ使うものは引き出しへ、いらないものはごみ袋へ入れるよう声をかけながら取り組み始めました。
と、ここで3歳児の認知能力と集中できる時間の短さを思い知ることに。
私が感じた3歳児と断捨離に取り組む際の配慮点をまとめます。
〇一度に一つずつ
〇「いらない」の見本を見せて教える
〇最初に全量を見せ見通しを示す
〇短時間で終わるよう親のリードが必須
1.一度に一つずつ
これは、
・判断する対象を一つずつ提示する
・取り組む作業は一つ
の2つの意味があります。
目の前にどっさりと積まれた折り紙の山を前にして、長女はしばらく動けなくなってしまいました。
「さあ、いるものといらないものを分けよう!」の声掛けでは、長女にとってはあまりにも漠然としているようで一つも手を付けられず、ただ山を眺めておりました。
そこで、私が一つずつ作品を見せながら、「これはいる?」と聞いていくとやっとこたえられるように。
ただ、ここでもう一つ問題が。
初め、
いる→引き出しに入れる
いらない→ごみ袋に入れる
再利用→ママに渡す
とやりたかったのですが、これが3歳児には難しすぎた様子。
まず、判断基準が3つというのは難しく、「いる/いらない」の2者択一に変更。
しばらくすると、「いる」といいながらごみ袋に入れて混乱したり、だんだん面倒になって「いる/いらない」の判断をしないで全て引き出しに入れ出したり・・・という様子が。
判断しながら別々の場所に仕分けをする、という同時進行の作業は3歳児には難しいようでした。
そこで、判断は長女に任せ、仕分けの作業は私がするように切り替えるとスムーズに進むようになりました。
2.「いらない」の見本を見せて教える
どんな小さな紙切れも「いる!」という長女。
初めは「そうか長女が言うのなら・・・」と思っていた私ですが、途中で「もしかして『いらない』の基準がわからないのでは?!」と思いいたりました。
長女にとって「いらない」というのはどういう状態のモノなのか、一緒に話しながら確認することに。
小さく切り刻んだ紙片を見せて、
「長女ちゃん、これは『いらない』だよ。これはもう何も作れないし、遊べないでしょ。だから『いらない』になるんだよ」と教えてみると、「そっか、分かった!」。
もう一度同じような紙片を見せて、「じゃあ、これは?」と尋ねると、
「うーんと、これは『いらない』だ!」。
まるでクイズに取り組むように、楽しそうに答える長女を見て、紙片が大切だから「いる」と言っていたのではなく、どれが「いらない」に当てはまるものなのかが分からず、取りあえず「いる」と答えていたのだと得心しました。
一度「いらない」ものの具体例を見せて、本人が納得すると、その後の選別の作業はとてもスムーズに。
大人なら当然のようにわかることも、小さな子には一つずつ「わかってるかな?」と彼女の視点に降りて考えてあげることが大切なのだと気づきました。
3.最初に全量を見せ見通しを示す
引き出し2段という膨大な量があった折り紙作品。
作業スペースの関係もあり、今回は1段ずつ出して作業を進めました。
これが長女には酷でした。。
1つ目の引き出しから出した折り紙が残り少なくなると、「やったー!終わった!」ととても素直に喜ぶ長女。
そこへ、「長女ちゃん、実はまだあと半分あるんだよ」とやってしまった私。
せっかく終わりが見えたのに、ドサドサッと出てくる折り紙に長女は一気にやる気をなくしてしまい、後半はほぼ私一人で取捨選択をするはめに。
4につながることですが、そもそもの全体量を3歳児の集中が続く時間で片付け終えられるような量に調整することが、大前提であるとともに、最初に「今日はこれだけやったら終わりだよ」という見通しを持たせてあげることが大切だなあと感じました。
4.短時間で終わるよう親のリードが必須
3のような提示の仕方の失敗をはらんだ今回の断捨離でしたが、もう一つ、作業を始める前に大切なことは、我が子がどのくらいの時間、一つの事を楽しく続けられるか、という集中の持続時間に配慮したうえで作業量を決めることだと思います。
これは、大人が家の片づけをするときも大切なポイントですよね。。。
特に子どもと一緒に取り組む際には、「楽しくやりきることができる」ということが大切だと思います。
ただ、親の事情としては「どうしてもここだけは片づけてほしい」という思いもあります。
年齢がもう少し高くなった場合は別ですが、3歳児には“親がささっとやってしまう”という奥の手もありだと思います。笑
実際今回は、長女が一つ選別する間に、私の方で明らかな紙くずをいくつもごみ袋に入れていきました。
長女が「もうやだ~」となる前に作業を終了して「やったー、終わったね!気持ちがいいね!!」としたかったので、長女の様子に合わせて私が影で帳尻合わせ。
その子の性格や年齢によってやり方は変えていけばよいと思いますが、子どもと一緒に片づけをするうえで、
・楽しくやり切れること
・「自分でやった」という達成感を味合わせてあげること
・きれいになった気持ちよさを一緒に喜ぶこと
が大切なんじゃないかなあ、と思いました。
キレイになったTVボードのアフター写真。
「いらない」に分類された紙片たち。
長女の作品やお絵かきの紙類は1段に納まり・・・
下段には大きいサイズの絵本が収まりました。
そしてもうひとつ嬉しいおまけが。
今まで“新しい折り紙でないと嫌”、というこだわりを持っていた長女。
一緒に断捨離を進めながら、まだ使えそうな折り紙を目の前で開いて伸ばしながら「こうやって伸ばせばまた使えるね!」と長女の折り紙ケースに入れてあげたのですが。。。
「自分の折り紙」というのが思いのほか嬉しかったようで、しわしわの折り紙たちを前に「ママありがとう!!」ですって。笑
今日は一度も「きれいな折り紙ちょうだい」って言われていません。笑
再利用の折り紙で黙々と新しい作品を作っておりました。
こちらのやり方ひとつで、物事の受け止め方が180度も変わってしまう、素直で可愛い我が娘です♡
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!