トットちゃんとカモメとパン

北欧大好き。コーヒー大好き。シンプルで丁寧な小さな暮らしを模索中。時々、トットちゃんのような個性的な子どもたちのサポートについても綴っていきたいと思います。

被災地に思いを寄せて 自分の職業と防災グッズの点検

 

ここ数日、最低限の家事以外何も手につきません。

 

普段、朝の連ドラの15分くらいしか一日の中でテレビをつけませんが、ここ数日はテレビがついていないと何だかそわそわして、気づくとテレビの前でボーっと過ごしてしまいます。

 

震災が起きてから一週間が経ちましたね。

 

テレビを見ると、悲惨な現状や、視聴者から見て心動かされるシーンばかりが取り上げられ、現地の本当の姿が見えないと思い、なるべく見ないようにしていました。

 

ただ、おとといの一面記事があまりにも衝撃的で(情報は新聞から得ていました)。

エコノミークラス症候群で亡くなった人がいるなんて。

 

一度テレビをつけてしまうと、情報が滝のように流れ入ってきて、もういてもたってもいられなくなりました。

かと言って、自分に何ができるのだろうと、ただオロオロするばかり。

 

5年前の震災の時を思い出し、その時と同様、何もできない自分に無力感を感じてしまいます。

 

 

私は臨床心理士です。

心の専門家。

そういうと聞こえはいいけれど、実際は心理学はとても広い分野にわたっており、それぞれの心理士さんが得意とする専門性が異なります。

 

私の専門は障害のある子どもと、その周囲の大人(家族や先生方)のサポート。

 

今回の地震のように、大きな災害や事件・事故があったときには、もちろん、自分の専門性はありますが、とにかく動ける心理士が全国から集まって、被災した方々のこころの健康のケアに努めます。

 

東日本大震災の時は、私も被災地へ行こう!と色々調べていたところに、長女の妊娠が分かり断念。

今回は、まだ心理士募集は始まっていないようですが、募集されたとしても、子どもたちが小さいので、自分が駆けつけるのは現実的ではない。

 

大きな災害の時、行う心理支援はスピードと高度な専門性が必要になります。

臨床心理士は話を「聴く」ことの専門家ですが、“受容・共感”などと悠長なことを言っていられず、もっと直接的に介入したり、トラウマ治療に関する知識や専門性を備えたうえでの対応が必要になる場合もある。

 

自分の力に自信がない、というのも被災地支援に尻込みしている要因の一つだと、痛感。

 

遠く離れた東京で、自分に何ができるのか。

先日のおふみさんのブログを拝見して、少し勇気づけられました。

おふみさん、お若いのに物事に対する考察の深さに頭が下がります。

mount-hayashi.hatenablog.com

自分にできることはなんだろうか。

募金と、防災について見直すことと、自分の役割を果たすこと(自分なら、仕事して経済活動を続けること)かなと思う。

 

募金。

目の前にいる子どもたちと、我が子・我が家族をしっかりと守ること。

そして、自分に与えていただいた仕事をきちんとしよう。

テレビの前で無為に過ごす時間を、きちんと自分の防災を見直す時間に充てよう。

そう思うのでした。

 

 

一つ、震災関連で衝撃的な記事を読みました。

spotlight-media.jp

テレビに頼っていては絶対に手に入らない真実。

いかに被災現場のことをイメージできていないか、痛感しました。

 

我が家は主人以外女ばかりです。

そして、東日本大震災の後に、インターネットで購入した、子どもがいる家庭向けに作られた、ランキングNo1の防災リュックはど派手はピンクです。

 

がれきの中から見つけてもらうのに、色は派手な方がいい。

それくらいの知識しかなかった。

 

自分だけでなく、娘たちを守るために、即青や黄色のリュックを探そうと思います。

そして、ニット帽を家族分、着替えは暗めの色へ変更、備蓄の食べ物ももう一度点検。

 

 

政府の対応は、どうしても先の大震災の経験を活かせているとは思えない。

 

でも自分はどうだろう?

誰かや何かに批判の目を向ける時間があったら、現場から生の声を届けてくださる被災者の方に心から感謝し、自分の備えに生かすべきだと、やっと我に返りました。

 

この週末を使って、我が家の防災についてもう一度細かく見直したいと思います。

 

 

熊本、大分、九州地方で眠れぬ夜を過ごされている沢山の皆様が、少しでも早くゆっくりと寝られる日が来ることを心から祈っております。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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