トットちゃんとカモメとパン

北欧大好き。コーヒー大好き。シンプルで丁寧な小さな暮らしを模索中。時々、トットちゃんのような個性的な子どもたちのサポートについても綴っていきたいと思います。

家のこと

 

 

今日は、ナナホシ家の住んでいる、家の事について書きます。

 

我が家は都心のとても便利で好立地に建った、新築戸建てです。

徒歩10分圏内に3路線2駅があり、新宿、渋谷、東京、横浜、自由が丘や二子玉川も1本で出られます。

 

ここだけ読むと、

「ふーん、自慢?」

って感じですね。失礼しました。でも、当然ながら続きがありますのでお気を悪くなさらず。

 

 

私と旦那さんが家を探し始めたのは今から5年ほど前。

 

当時は旦那さんの会社の社宅に住めていたので、今と同じような都心暮らしを信じられないくらいの低家賃でできていました。

 

ただ、数年後に社宅の取り壊しが決まっていたこともあり、本気で家探しをしなくてはいけない状況でした。

 

もともと、「お金は使うためにある!」という考え方をする旦那さん。

そして、ちまちま貯金はしたいけれど、見通しを持った管理が全くできず、気づいたら手元のお金がなくなってる!ということがしょっちゅうだった奥さん(つまり私)。

 

結婚2年目で、貯金額はほぼゼロ。お互い働き始めて数年は経っていましたが、何とかためたお金は結婚式できれいになくなっていました。苦笑

 

そんな私たちが、知識ゼロで始めた家探し。

 

二人とも、割と都会の、せまーいマンションに兄弟ひしめきあって育ったため、「戸建て」などという発想ははなからなく、中古のマンションを買うか、郊外に引っ越して賃貸暮らしか、の2択しか頭にはありませんでした。

 

 

はじめて内覧にでかけたのは、少し郊外ですが、交通の便がよい街の中古マンション。7階建ての7階で、何と20帖のルーフバルコニー付き!!

 

旦那が飛びついたのには「頭金なしでもOK!」という何とも魅力的な広告のうたい文句でした。

 

そりゃあもう、テンション上がりましたね。。

 

初めての内覧。ちょっと大人になった気がして二人して舞い上がり、

ルーフバルコニーから見える夕日に新生活を妄想し、、

不動産屋さんがその場で提案してくれた頭金なしのローンの月額をみて、「もしかして買えるかも?!」との幻想を抱き・・・

「こんないい物件なかなかないです。もうすでに〇組の方が内覧されています」との言葉に不必要に焦り・・・

 

 

振り返ると、なんとまあ危ない事・・・苦笑。

 

 

結婚式の見積もりのときにも思いましたが、額が大きすぎて感覚的にイメージできないと、気持ちが非現実的に大きくなってしまいますよね。「この物件でこの値段!安い!!」なんて、何の根拠もなしに、そんな気になってましたから。

 

夢見心地で帰る道すがら、たまたま外に貼ってあった物件情報を見に、街の小さな不動産屋さんに立ち寄りました。

 

気のいい感じの店主のおじさんが出てきて、立ち話的に、その街の事、賃貸情報などを教えてくれたので、今さっき見てきた素晴らしい物件について、興奮気味で話すと、、

 

 

「君たち、それ、本気?破産するよ、間違いなく」

 

 

ふんわりとしたおじさんから、実に冷静で重みのある声で発せられた言葉に、一瞬固まり冷や汗をかいたことを、今でもリアルに思い出します。

 

後から知ったのですが、そのおじさんはFPの資格を持っていて、不動産の仕事以外に、地元の方たちのお金の相談にも乗っている、地域のご意見番的なおじさんだったようです。これが、私たち夫婦が初めて「FP」に出会った瞬間でした。

 

おじさんは、名前も知らない、浮ついた若い夫婦のことを本気で心配し、本気で叱ってくれました。

 

「頭金ゼロ」物件の危険さ、頭金と物件価格以外にかかる初期費用のこと、自分たちが払える現実的なローン額の計算方法など、懇切丁寧の教えてくださりました。

 

そして、最後に

「まずは、二人で頑張って200万円を作りなさい。「家探し」をはじめる最低条件だよ。焦って、人生不意にしちゃいけないよ。困ったときはまたおいで。」

と優しく諭してくれました。

 

 

自分で書いていても、不思議で、温かくて、作られた「お話」みたいな体験でした。

 

我が家には、たまにこういう不思議な人との出会いの機会があります。その時々で、私たちに必要なメンターが現れて、人生がうまくいくように伴走してくれる感じです。

 

何ともありがたい話。

 

長くなってしまったので、今日はここまで。

明日は、現在の我が家と出会いや、間取りについて書きます。

 

 

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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